【退職時】Vacation Payの支払われ方解説、Pay StubとFinal Payの見方について

カナダで語学学校で学ぶことを終え、ワーキングホリデービザに切り替て働いていた経験があります。

カナダでワーキングホリデーで働き、退職後に確認したFinal Pay(最終給与)を見て、

  • 「税金が思ったより引かれてる、でもなんで?」
  • 「Vacation Bankが空白ってどういうこと?」

などと疑問に感じた事はありませんか?

この記事では、現職Payrollの目線で退職時(Final Pay)のVacation Payの基本を、一例を交えて紹介します。

  • Final Payとは何か
  • Vacation Payはどうなるのか
  • なぜ税金が高く見えることがあるのか
  • 支払われているか確認したい場合

この記事を読み終えるころには、退職時のVacation Payについて理解でき、問題解決につながれば幸いです。

目次

そもそも確認すらしていなかった過去の私

このときの私の英語力は、なんとか意思疎通は図れるというレベルでした。ただ、現状の生活に余裕はなく、Pay Stubをちゃんと確認もしていなかったです。それどころか、現実逃避の旅行を目一杯計画することに心血を注いでました。

そんなある時、私が珍しく最終給与を確認してたら、なんと!!

該当する項目、Vacation Payがありました。このバケーションペイをはじめて認識できたのも、この職業に就いた後からでした。

当時の私を思い浮かべながらこのことを早く知っていれば、どれだけよかったかと、このFinal Payの仕組みの一例についてお話します。

免責事項

この記事は、カナダで給与業務(Payroll)に関わる中で得た筆者の知識や経験をもとに、お話させていただいています。ルールは州ごとで異なり、実際のVacation Payの取り扱いは会社のPayroll Systemや雇用契約によって異なることを前提にお話させていただきます。

また、一般的な情報提供を目的としたもので、本記事は以下を行うものでは無いことをご容赦ください。

  • 法的なアドバイス
  • 税務的なアドバイス
  • 個別の雇用判断   

実際の判断については、必ず各州のEmployment Standards、Payroll担当者や会計士などをご確認頂くことをお願いたします。

結論|退職時はVacation Payがまとめて支払われる

未払いのVacation Payは、退職時に以下の項目にこれまで貯蓄されていた分が最終給与に含めて支払います。

特に、

  • Vacation Bank
  • Accrued Vacation Pay
  • Unused Vacation Pay

Final Payに含まれた結果、この場合はいつもより多めの金額の給料を受け取ることになります。

Final Payとは?

Final Payとは、従業員が退職する際に、雇用主(Employer)から支払われる「最後のお給料」のことです。

まず、一般的に退職に該当するのは

  • 自己都合
  • 解雇
  • 定年などです。

通常以下のものが、最終給与に含まれます。

  • 通常給与(Regular Pay)
  • Overtime
  • 未払いのWokring Hours
  • Vacation Pay
  • Holiday Pay
  • Commission
  • Bonus など

なぜ税金が高くなるの?

当時の私は理解できていませんでしたが、Final Payでは一時的にGross Pay(総支給額)が増え、相対的に控除する税金も高くなります。今回は当時の私のFinal Payで実証してみましょう。

たとえば、

  • 通常給与:$1,500
  • Vacation Pay:$350
  • 総支給額(Gross Pay): $1,850

このように同時に払い出しされた場合、普段の$1,500よりも総支給額が$350分だけ一時的に増えるため、システムが自動的に「いつもより高い税率」を適用してしまいます。

その結果、Tax Deduction(控除額)が通常の給与より、引かれるということが起きます。

なぜなら、このように同時に払い出しされた場合、Vacation Payの分だけ所得が一時的に増えるからです。

ただし、「税率が永久に上がった」という意味ではなく、あくまで一時的なものです。

Vacation Pay、もしも支払われていなかった場合?

退職時(Final Pay)にVacation Payが支払われていないと思った場合は、

  • Final Pay の明細
  • Vacation Bank の残高

を確認しましょう。

それでもVacation Payについて見つけられず、未払いの可能性があると判断された際は、一度Payroll担当の方または、会社へ確認することが大切です。

また、州によっては Employment Standards を通じて未払い賃金の申立(Wage Claim)ができる場合があります。

代表的な州の申立期限

州退職後の申立期限の目安ポイント
BC(ブリティッシュコロンビア州)原則、最終勤務日から6か月以内未払い賃金については、原則として最後の雇用期間の一定範囲が審査対象になります
Alberta(アルバータ州)最終勤務日から6か月以内在職中でも申立可能。退職後は6か月以内
Ontario(オンタリオ州)原則、違反があった日から2年以内BC・ABより申立期間が長い

分からないときはどこへ確認するのか

Final Payは通常給与よりチェックする項目が多く、複雑に感じやすいです。分からない場合や気になる場合は、Payroll担当者に確認するのが迅速かつ、得策です。

問い合わせ時は、名前とできれば従業員番号をメールに添えるまたは電話対応時に伝えると、Payroll担当者にとってはスムーズに対応しやすくなります。

そのまま使用も可能、メールの一例              

Email Template

Subject:Question About Final Pay and Vacation Pay   

                                                               Hello, I hope you are doing well. My name is [Full Name], and my employee ID is [Employee ID]. I have a question regarding my Final Pay.  

Could you please confirm whether my unused Vacation Pay or Vacation Bank was included in my final payment? If possible, could you also let me know which line on my pay stub shows the Vacation Pay amount? Thank you for your help.          

                                                                                                                                                                                                       Best regards,

[Full Name]

  

まとめ

退職時には、特に確認したいポイントは次の3つです。

  • Vacation Pay Paid
  • Vacation Bank
  • Tax Deduction

Pay Stubを見るときは、「何が給与で払われているか」を確認することが大切です。

もし分からなければ、必ず担当者に確認してみましょう。この記事で少しでも一歩踏み出せたら幸いです。

Panda

FAQ

カナダで退職した際、Final Pay(最終給与)の明細で一番最初に確認すべき場所はどこですか?

「Vacation Pay(またはVacation Earnings)」の欄を確認してください。カナダでは法律により、退職時に未消化のバケーション手当(通常は総支給額の4%)をすべて清算して支払う義務があります。そのため、普段の給与明細で「Vacation Bank(積立額)」に数字があったとしても、最終給与ではそれがすべて吐き出されて総支給額に加算されるため、Bankの表示自体は「空白(ゼロ)」になります。Vacation Payの項目が通常のRegular等の支払いセクションに文字と数字があるはずです。

最終給与から所得税(Income Tax)がいつもより多く引かれている気がするのですが、計算ミスでしょうか?

Final Payでは、未消化のVacation Payや一括の手当が一度に支給されるため、その総支給額(Gross Pay)が一時的に跳ね上がります。給与計算システムは「この高い給与が1年間ずっと続く」と仮定して、高い税率(タックスブラケット)を自動適用してしまうため、その回だけ税金が思ったより多く引かれてしまう現象が起きます。ただし、引きすぎた税金は、翌年のタックスリターン(確定申告)でしっかりと手元に戻ってきますので安心してください。私もワーホリ時代にとても不思議に思っていましたが、今実際に仕事についてみてようやく理解しました。。

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はじめまして!当ブログを運営するPanda(パンダ)です。

高卒・元公務員の安定を捨ててカナダへ渡り、数々の挫折を乗り越えて、現在は現地でPayroll(給与計算職)として働いています。ブログ名には、過酷な海外生活やIELTS学習を支えてくれた夫(Polarbear/シロクマ)への感謝を込めました。

当ブログでは、IELTS対策、貯金1300万円の家計管理、未経験からのカナダ就職など、普通の人が遠回りしながら海外キャリアを作ったリアルな実体験を発信しています。

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