皆さんは海外就職すると考えた時、このように思ったことはありませんか?
Panda「海外でオフィスワークをしてみたいけれど、ネイティブ並みの英語力や、社交的な性格でないと難しいのかな…」
海外への留学、移住や現地での就職を夢見た当時の私は、そんな不安がよく頭の中を横切りました。
ネットの世界では、キラキラした成功体験ばかりが目が向き、私のように自分を比べて焦ってしまうななんてこともあるかもしれません。
実は、完全未経験からカナダのカレッジに入学した当時の私は、英語力がIELTS 6.0のままで成長は感じていませんでした。(そして、いま振り返っても当時はそのくらいの英語力のままだったと感じています)さらに、人からはそう見られないものの、内面はとても緊張しやすく、相手の顔が見えない「英語の電話面談」がとにかく苦手でした。
就活では数えていないものの、約30社に応募し、電話面談の段階で何度も不採用になるという悔しい思いをしてきました。
ただ、カレッジ卒業と同時にNational Payroll Institute (NPI)のPCP(Payroll Compliance Professional)学術要件をクリアし、着実に進んできた結果、就職から1年半後には実務要件も満たして、正式にPCP証明書を授与していただくことができました。
結論からお伝えすると、たとえ完璧な英語力がなくても少し内向的な性格でも、戦略と進め方次第で、カナダの現地企業で「PAYROLL(給与計算)」として働く道は私の場合、見つけれられました。
この記事では、綺麗事だけではない私の泥臭いリアルな就活プロセスと、どうやって壁を乗り越えていったのか、その具体的なステップを情報共有し、「自分にもできるかも」と、あなたの心が少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
そもそもカナダのPAYROLL(給与計算)とは?
「PAYROLL」という言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。一言でいうと、社員の給与計算、CRA(カナダ国税庁)への納税手続き、雇用保険(EI)や年金(CPP)、有給休暇の管理などを行います。その他にも、健康保険の手続きや雇用記録(ROE)の提出、確定申告に使うT4(源泉徴収)の作成、提出など多岐にわたります。
カナダは州ごとに法律(Employment Standards)や税率が異なるため、専門的な知識が求められる事務職でもあります。


今後3年間のPayroll関連職の求人見通し(州・準州別)
Job Bankは、カナダ政府が運営する求人・雇用情報サイトです。職種ごとの求人状況や給与、将来の雇用見通しなどを確認できます。サイトによれば、
こちらの表はJob Bankという今後3年間の見通しとなります。
Job Bankのデータでは、見通しは2025年12月10日時点、過去3年間の傾向は2026年7月28日時点で更新されています。
| 求人見通し | 州・準州 |
|---|---|
| Good(良好) | New Brunswick、Newfoundland and Labrador、Nunavut、Saskatchewan |
| Moderate(中程度) | Alberta、British Columbia、Manitoba、Nova Scotia、Ontario、Prince Edward Island |
| Limited(限定的) | Quebec、Yukon Territory |
| Undetermined(未定) | Northwest Territories |
私も疑問に感じた就活サイトで見かける「4つの職種」の違いは?
カナダでPAYROLLの求人を探すと、いくつかの種類に分かれていることがわかります。Job Bank CandaやIndeedでよく見かけるポジション名が難しそうに見えますが、実は以下のように「ステップアップ」の段階を表していることが多いです。
実際分からない場合は、採用要件欄を確認すると詳しく書かれています。
簡単に分けると以下のようになります。
- Payroll Assistant / Clerk:まずはここから!指示通りにデータをコツコツ入力するお仕事。カレッジ卒業生などが最初に狙いやすい場所です。
- Payroll Admin / Specialist:経験を積んだあとの次のステップ!1人でお給料計算を丸ごと回したり、複雑な手続きを任されたりする責任のあるポジションです。
最初からすべてができる必要はありません。まずはコツコツ確実に入力する「Clerk」や「Assistant」などのポジションで実践を学ぶ必要があります。
なぜ「英語が完璧ではない人」にでも向いている可能性があるの?
「そんな難しそうな仕事、英語力がないと無理なんじゃ…」と感じてしまう気持ち大変わかります。私自身もこの専攻で大丈夫かと悩みました。ですが、実は調べてみると私にとっては、意外な適正があることがわかりました。
数字と法律という共通言語:
- PAYROLLの現場で必要なのは、「数字」と「税法」にのっとって支払い手続きをこなす。
- 専門用語(CRAの規則や州ごとのEmployment Standard)を理解できて説明ができれば実務上問題ない。
正確さが武器になる:
- 正確性が求められる給与計算の世界では、ネイティブの会話よりも、得意とされがちな「几帳面さ」や「丁寧な事務処理」がとても重宝される傾向にあります。
「英語で話すのは緊張するけれど、規則に則ってPCに向かってコツコツ作業をするのは好き」という方にとって、この職種は想像以上に輝ける場所になるのではと当時の私は考えました。
【リアルな体験】私の英語力と、実は「隠れ人見知り」という壁
面白いことに、自認コミュ症の私は、人からは違う評価をされます。そんな私が密かに以下の工夫をして働いています。
完璧な英語じゃなくても、工夫次第でちゃんと伝わる
- 話し方の工夫:ゆっくりはっきりと結論から話す。
- 伝え方の工夫:書類や数字を見せながら説明する。
- 伝わらない時:他の言い回し、別の言葉に言い換える。
この3つができれば実務上のコミュニケーションは、今のところ問題ありません。
「隠れ人見知り」にPAYROLLがおすすめな理由
私の場合ですが、働きはじめてわかったのは、内向的なタイプにとって安心できる環境だなと思いました。
なぜなら、
- 関わる人が少ない:営業とは違い、社内の限られた部署とのやり取りが中心
- 大勢の前で話さない:基本はパソコンに向かってコツコツ作業する時間がメイン
- 個別対応:社員さんからの質問に答えるときも、大勢の前ではなく、基本的には個人の相談に1対1で対応する形がほとんどです。
※将来さらに上の役職(昇進)を目指す場合は、大勢の前で話す(パブリックスピーキング)に慣れる必要がありますが、スタートとしてはとても働きやすい職種と個人的には感じています。
完璧な英語を目指さなくても大丈夫です。まずはできることから一歩ずつ、あなたのペースで進めていきませんか?
私がPayrollを学び、PCPを取得した理由
PCP(Payroll Compliance Professional)は、National Payroll Institute(NPI)が認定するPayrollの資格です。取得には、所定のPayrollコース、Accountingの単位移行、そして関連するカナダでの実務経験が必要です。National Payroll Institute (NPI) PCP取得要件
個人的に家計管理が好きで、数字を扱うことには苦にも感じませんでした。カレッジ入学当初はAccounting専攻する予定したが、途中編入しAccounting&Payrollのコースへ変更しました。
このコースでは、Canadian Payroll、税金、CPP、EI、年末処理、ROE、Vacation Pay、Complianceなど、Payrollに関する内容を学びました。そのほか、Payrollシステムの使い方、HR 101、Accounting Basicsなども勉強しました。
私の場合、カレッジ卒業から半年後に現地企業の自動車ディーラーのPayroll Administrator(給与計算)として就職しました。給与計算の仕事を始めてから1年半後にPCPを取得することができました。実際の就職活動では、PCPについて応募要件や面接で聞かれることも多かったため、取得してよかったと感じています。


まとめ:完璧な英語じゃなくていい。まずはできることから始めてみませんか?
最初から完璧を目指すのではなく、まずできる範囲で行動してみませんか?
自身の経験を通して、行動してもなければわからないことが多くありました。カレッジで学び、仕事を探し、約30社応募すする中で、少しずつですが自信にもつながりました。
英語に不安があるとは思いますが、まずは気になる求人を1社でもみてみる、レジュメを見直してみるなど小さなことからはじめてみてはどうでしょうか?
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
